寝苦しい熱帯夜が続くこの時期、体力を消耗しやすい夏場こそ、グッスリ眠って体調を整えることが大切です。
睡眠環境をひと工夫して、快適な睡眠ライフを過ごしましょう。

入眠儀式が眠りを誘う

就寝前に必ず行う”自分なりの儀式”を身に付けましょう。
例えば、お風呂に入る、本を読む、音楽を聴く、軽いストレッチをするなど、リラックスする自分に合った方法です。
毎日就寝前に決まった儀式を行うことで、体が自然と「これから眠る」ことを意識するようになります。

入浴はゆっくり、ゆったりと

入浴は、「半身浴」が効果的です。
38~40°Cのぬるめのお湯に胸の下くらいまで、ゆっくりと浸かります。
肩まで浸かるのと違い、心臓への負担も軽減されるため、長い時間ゆったりと入浴できます。
心身の緊張も十分にほぐされ、心地よい眠りへと誘われます。

快適な温度・湿度の設定に

人が快適に眠るためには「室温26°C以下、湿度50〜60%」の環境が理想的だと言われています。
夏の夜に寝苦しさを感じたときは、エアコンの冷房やドライを活用して寝室の環境を「室温26°C以下、湿度50~60%」に整えましょう。

1杯の牛乳を

就寝前の飲み物としては、牛乳がおすすめです。
牛乳には、体内で睡眠物質に変わるトリプトファンや、神経を落ち着かせる効果のあるカルシウムなどが含まれています。
コーヒーや日本茶に含まれるカフェインには神経を高ぶらせてしまう作用があり、眠りを妨げてしまうので注意しましょう。

寝具には細かな配慮を

寝具の中でも特に枕は眠りの深さを左右する重要なアイテム。
寝返りを打っても頭が落ちない幅で、肩や首に余分な力がかからない高さのものが理想的です。
しかし、体型や素材・硬さなどの好みの違いもあり、快適な枕は人それぞれ。
自分に合った枕を選びましょう。
また、夏場は、敷布団の湿度も高くなりがちです。
まめに布団を干し、湿気をきちんととりましょう。

心身を癒す香りを利用して

草木や花の香りの中には、精神をリラックスさせる効果をもつものがあります。
特にラベンダーやカモミールがおすすめです。
入浴剤として利用したり、エッセンシャルオイル(精油)をティッシュペーパーやコットンに含ませて、枕元に置いてみましょう。