今年のNHK大河ドラマ『どうする家康」(主演・松本潤さん)の主人公・徳川家康。過酷な戦国時代を生き抜いたリーダーは、どのように体や心を鍛えていたのでしょう。
徳川家康の人生と実践したとされる健康法を紹介します。

健康長寿で天下を統一 徳川家康プロフィール


三河の岡崎城主、松平広忠の長男として生まれる。
3歳で母と生き別れ、6歳から19歳までは人質として暮らすなど、幼少から忍従の日々を過ごす。
岡崎城主になってからも、豊臣秀吉に先祖代々の土地から関東(当時はド田舎)に移封されるなど苦労は絶えなかった。
艱難辛苦を乗り越えて天下を統一し、62歳で江戸幕府を開く。
常人には耐え難い激動の人生だが、医学の研究や日々の鍛錬などを欠かさず、75歳まで生きた。
「健康」と「長寿」が天下取りの大きな鍵になったのは間違いない。

家康流健康術

技 | 医者も顔負けの「健康オタク」

「人間五十年」の戦国時代にあって、還暦を過ぎても子供を作り、死の直前まで鷹狩りを楽しんだ。
パワフルさの秘密は家康の「健康オタク」ぶりにある。
中国の医学書を読み日本中から名医を集め、自分専用の薬草園を所有し薬を自ら調合していたという。

教訓:健康長寿のためには体のケアを怠るべからず


鍛 | 本当はかなりのスポーツマン

ずんぐりしたメタボ体型の肖像画からは想像し難いが、幼い頃から武術や水泳、乗馬や鷹狩などで体を鍛えていた。
特に鷹狩は体を動かして足をほぐし、夏も冬も山をかけるので病を防ぐとお気に入りだったといわれる。

教訓:自分に合った運動で元気な体をつくるべし


癒 | アロマの香りでリラックス

家康は体だけでなく心のケアも怠らなかった。
とりわけ好んだといわれるのが戦国時代のアロマテラピー「お香」。
当時は香木である沈香を炭団で炙って香りを楽しんだ。
家康は沈香の最高級品とされる伽羅の収集に熱心で、東南アジアに朱印船を派遣するほどだった。

教訓:好みの香の匂いで心身に安らぎを与えよ