元気新聞


“スマホ老眼”は、医学的には「調節緊張」と呼ばれ、長時間スマホを見続けることでピントを調節する毛様体がこり固まり、一時的に老眼の症状が起こることをいいます。
そして、この状態をくり返していると、ピントの調節機能が効かなくなり、近くのものが見えづらくなるという、老眼のような症状が現われてくるのです。
多くは一時的なものですが、スマホの使い方を改善しないと、重症化したり老眼が早まったりする危険性も指摘されています。

スマホ老眼の主な症状
● スマホから目を離すと視界がぼやける
● 遠くはよく見えるが、近くの文字などは見えづらい
● 夕方になると目がかすむ・充血や疲れ目がひどくなる

疲れ目予防と解消法

予防法: パソコン・スマホの作業環境を改善する

長時間作業するときはこまめに休憩をとる

作業時間が1時間を超えたら10分程度の休憩をとり、目を休ませる。
10分が無理な場合は、数分でもよいので画面から目を離し、遠くの景色などを眺める。

画面と目の距離を40cm以上離す

目に最も負担をかけるのが、至近距離で画面を凝視し続けること。
最低でも40cm、目から画面を離すようにする。

解消法:疲れ目の回復を促す

目を温める

温めることで目の周りの血行がよくなり、目の筋肉のこりがほぐれます。
目の疲れを感じたときは、蒸しタオルなどを使って目を温めてみてください。
1.タオルを50℃くらいのお湯につけて絞るか、水につけたタオルを電子レンジで30秒くらい温める
2.目をつむり、温めたタオルをまぶたの上に5分ほどのせる。

目をいたわる栄養をとる

疲れ目の予防や回復には、目が必要とする栄養素が欠かせません。
アスタキサンチン、ビタミンB群、ビタミンC、アントシアニン、ルティンなど、目をいたわる栄養素を含む食品をバランスよく、積極的にとるようにしましよう。

目をいたわる栄養素を多く含む食品

アスタキサンチン:サケ、イクラ、エビ、カニなど
ビタミンB群:豚肉、納豆、ウナギ、レバー、バナナなど
ビタミンC:ミカン、レモン、ピーマン、ブロッコリーなど
アントシアニン:ブルーベリー、カシス、ナス、ブドウなど
ルティン:かぼちゃ、にんじん、ほうれん草など