実は、春は移動性高気圧が通過するため気温・気圧の日々の変化が一番大きい季節。
春先になると、なんとなくだるい、体調がすぐれない…など、体の不調を感じたことはありませんか?
その症状は「気象病」かもしれません。
「気象病」とは?
昔から「季節の変わり目にはめまいがする」「天気が崩れる前には頭痛がする」「古傷が痛む」など、気象の変化によって持病が悪化することを”気象病”と呼んでいます。
春は日々の寒暖差や低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動の大きい季節です。
このような変化に対応するため交感神経が活発に働き、だるさや疲れやすさを感じたり、気分の抑うつや血圧の上昇、めまいや慢性痛の悪化などの症状が現れやすくなります。
「気象病」はなぜ起きる?
「気象病」の主な原因は気圧の変化で、内耳という器官が関係しています。
気圧が変化すると内耳から脳に伝達され、体を順応させようとします。
この内耳が気圧の変化に敏感だと、わずかな変化でも脳に過剰な情報が伝わり、頭痛・めまい・ぜんそく・関節痛・神経痛・鬱など、さまざまな体調不良を引き起こします。
特に、雨が降る時や、台風の接近に伴って気圧が低下する時に症状を訴える人が多くみられます。
夏から秋にかけての台風シーズンはもちろん、冬でも日本の南側を低気圧が通過する時などは注意が必要です。
近年は、大型で強い台風が発生するケースも多く、症状を訴える人が増える傾向にあるようです。
症状を軽くするには?
普段から内耳の血流を良くしておけば、自律神経が整い、気象病の予防や改善につながるとされ、耳のマッサージも有効です。
両耳を軽くつまんで、上下横に5秒ずつ引っ張ったり、耳を横に引っ張りながら後ろに回したりしてください。
自律神経を整えるためには、十分な睡眠、適度な運動も不可欠です。
規則正しい生活を心がけましょう。
また、天気と体調を日記に記録してみましょう。
症状が悪化するタイミングがわかり、体調管理に役立ちます。