元気新聞

2021年は、東日本大震災から10年の節目の年です。
新型コロナウイルス流行下に被災した場合、今までの防災の知識では足りない部分もあります。
いざというときのために災害への備えを見直しておきましょう。

令和時代の防災キーワード

キーワード1 「在宅避難」
コロナ禍では、避難所は「三密」のリスクがあるため、安全が確保できていれば自宅で避難する「在宅避難」が推奨されています。
そのための備えをしておくことが大切です。

キーワード2 「日常備蓄
大規模災害の場合、流通機能が回復するまで最低3日、できれば1週間分以上の備蓄が必要とされています。
これをすべて乾パンなどの非常食にすると賞味期限等の管理が大変なので、日常的に食べているものやトイレットペーパーなどの日用品を多めにストックしておきましょう。

キーワード3 「避難所でのコロナ対策」
在宅避難が難しい場合は、避難所で過ごすことになります。
体温計や消毒グッズを準備するほか、換気によって寒い可能性があるので防寒対策は入念に行いましょう。

今すぐできる! 最低限やっておきたい防災対策

何をすればいいのかわからず、備えができていない人は、最低限これだけはやっておきましょう。
家族構成によって所要時間は違いますが、1、2、3はすぐにできます。

①自宅、勤務先、学校周辺のハザードマップの確認(5~20分)
②避難経路の確認(30分)
③家族との連絡方法の確認(30分)
④家具の転倒防止対策(2~3日)
⑤非常持ち出し袋の準備(2日~1カ月)
※( )内は所要時間の目安

非常持ち出し袋を用意しよう

一次持ち出し袋
1~2日避難できる必要最低限のもの。
ロ貴重品(保険証、免許証、小銭など)
ロホイッスル
ロ非常食(乾パンなどそのまま食べられるもの)
口水※注
口体の一部(予備のメガネや杖など)
口薬
口簡易トイレ
ロマスク
口除菌ジェル・消毒液
口体温計
口懐中電灯
口携帯ラジオ
口乾電池・充電器
口防災頭巾
口軍手
口雨具
ロ毛布
ロティッシュ
口紙おむつ・生理用品
など

二次持ち出し袋
ライフライン復旧まで過ごすために追加するもの
ロ食品(レトルト食品、缶詰など)
口水※注
口給水用ポリタンク
ロ寝具(寝袋・エアマットなど)
ロカセットコンロ・カセットボンベ
ロランタン
ロラップ
口紙皿・紙コップ・割りばし
ロビニール袋
ロウェットティッシュ
ロ石けん
口歯磨きシート
ロ着替え(下着など)
ロ水のいらないシャンプー
など

(注)1人1日3Lが目安ですが、一次持ち出し袋は避難の妨げにならないよう、背負った際に走れる重さか確認を。二次持ち出し袋で必要な量を追加しましょう。