元気新聞

在宅勤務や外出自粛で座りすぎの生活になっていませんか?

新型コロナウイルス感染症対策のテレワークや在宅勤務などで、「腰痛」「肩こり」「運動不足」に悩む人が増えています。
ずっと座った状態で仕事をしていると、下半身の筋活動が低下することにより糖の代謝や脂肪を分解する酵素の働きが悪くなったり、血流の低下による肩こり、腰痛などの症状が起こりがちです。
また、外出を控えるなどして屋内で過ごすことが多くなり、身体を動かす機会が減っている中、座り過ぎの生活に注意しましょう。

座りすぎは寿命を短くする?

オーストラリアの研究機関が22万人以上を3年間近く追跡し、「1日に座る時間を死亡リスク」を検証した結果、座る時間が4時間未満に比べて、8~11時間の人は15%、11時間以上の人は40%も総死亡の割合が高くなると報告しました。
この研究データを基に生命表分析を行った結果、テレビ視聴で7時間座り続けるごとに1日22分ずつ平均余命が短くなるという結果が報告されました。
また、同じくオーストラリアの研究機関が8,800人を対象に6年以上にわたって追跡調査した研究によると、テレビを1日4時間以上見ている人は、1日2時間未満の人よりも、総死亡率が1.46倍になることが報告されています。

生活習慣病も増える?

アメリカの国立がん研究所栄養疫学部の研究によると、「座ったままの状態が7時間以上の人は、1時間未満の人に比べて冠静脈疾患の死亡リスクが2倍多い」と発表しています。

なぜ、座りすぎがよくないの?

①座ったままで、 足を動かさないと全身の血流が悪化する。
②代謝機能が低下して、太りやすくなったり、血中に老廃物が溜まりやすくなる
③同じ姿勢で長時間座ることで、腰、肩、首などに負担がかかり痛みがでる。
④ますます動くのが面担になり、筋力・体力・気力・血管力が衰える。

こうして防ぐ、座りすぎ

①30分に一度立ち上がる

デスクワークでは30分に一度立ち上がることを意識しましょう。
難しければ1時間に1回でも。
コピーを取りに行く、トイレに行く、水分補給をするなどの行動を意識的に取り入れましょう。

②座っているときでも足を動かす

つま先・かかと上げ
片足のつま先を上げ、もう一方のかかとを上げる。交互に10回程度。

膝伸ばし
片脚を伸ばし、もう一方の太ももに力を入れてゆっくり下ろす。
交互に2~4回。