元気新聞

旬を迎えて栄養価は高く、価格はお手ごろになる冬野菜。
その、さまざまな健康効果をご紹介します!

冬野菜の健康効果!

夏野菜が実の部分を食べるものが多いのに対し、根菜類や葉物野菜が多いこの時期、その代表ともいえるのが大根とかぶ。
いずれも、葉の部分は緑黄色野菜、白い根の部分は淡色野菜と、それぞれのいい部分がとれるところが魅力です。
白い根の部分には、消化を助ける酵素・ジアスターゼやアミラーゼが豊富に含まれるので、食べすぎの多い正月明けの七草粥にスズナ(かぶ)、スズシロ(大根)として用いられるのは理にかなった話といえます。
ビタミンAやカルシウム、鉄などが豊富な葉の部分も、捨てずに使うのが賢い食べ方です。
また、この時期の葉物野菜の代表格の1つとしてあげられるのが小松菜です。
東京の小松川の特産だったことから、五代将軍徳川綱吉が名づけたといわれています。
カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄、食物繊維など多くの栄養素を豊富に含んでいます。
ほうれん草と栄養面で似ていますが、カルシウムはほうれん草の約5倍含まれています。
アクが少ないので使いやすく、さらに現代人に不足しがちな成分が多く含まれているので、積極的に摂取したい野菜といえます。
白菜やねぎも、冬場の鍋ものに欠かせない名脇役。
水分がほとんどで、どちらかというと健康野菜とは見られていなかった白菜ですが、アブラナ科の野菜に含まれる成分・インドール化合物は発がん物質の解毒に役立つことがわかり、注目を集めています。
一方、ねぎ類に特有の辛み成分・硫化アリルは、その刺激で胃液の分泌を促進したり、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を促すため、体力アップや疲労回復に効果が期待できます。
加えて、強い殺菌力と発汗を高める作用でかぜの予防にも役立つすぐれものです。

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