元気新聞

おいしく食べて 健康になるために
春野菜の健康効果を集中講義!

野菜の健康効果を知り、 食卓に旬を取り入れよう!

春は、穏やかな陽気に誘われて、植物がいっせいに芽吹きはじめる季節。
「生命力の象徴」ともいえる新芽や新葉を味わう「芽物野菜」は春野菜の代表です。

栄養面でとくに優れているのが春キャベツ。
抗潰瘍ビタミンとも呼ばれるキャベツ特有のビタミンUは、胃の粘膜を保護し、傷ついた胃壁の回復を助けます。
また葉は1~2枚を生食すれば1日に必要なビタミンCの半分がとれるほど。
さらに免疫力を高めてがんを予防する成分や、発がん性物質の解毒を促す成分も含まれており、高い健康効果が期待できます。

ほかにも、新たまねぎに含まれる硫化アリルはビタミンB1の吸収力を高め代謝を促すとともに、動脈硬化を予防します。
また、グリーンアスパラガスには疲労回復・スタミナ増加成分が含まれています。
ただし、同じアスパラガスでも、ホワイトアスパラガスは日光を当てずに栽培しているため、栄養価は低くビタミンCが微量に含まれている程度です。
春野菜でもう一つ注目したいのが、山菜やたけのこなどに独特の「苦み」。
昔から、「春には苦いものを盛れ」といわれ、消化を促すなどの健康効果があるとされてきました。
この苦みの主成分はアルカロイドという成分で、腎臓のろ過機能を向上させて、冬の間にため込まれた老廃物を体の外に出すデトックス効果や、新陳代謝を促進する働きがあります。
また、たけのこには、豊富な食物繊維やカリウムが多く、チロシンという切り口に見られる白い粉は老化予防が期待できます。
「旬」はその食材の栄養価がもっとも高い時期。食卓に旬を取り入れ、健康的な生活を送りましょう。