元気新聞

暑い夏に向かって要注意なのが、年々増加中の熱中症。
原因と予防の知恵を、正しく知っておきましよう!

暑いときに体温を下げるため、体は汗をかきます。
汗が蒸発するときに体内の熱が一緒に放出されるのです。
しかし、あまりに大量の汗をかいてしまうと、汗を流して体温を下げようにも、汗になるための水分がなく、体内には熱がこもったままとなり、全身の機能がマヒしてしまいます。
これが熱中症です。

「水分」「塩分」「体を冷やす」の3つが大切

脳の機能が低下して意識を失ったり、ときには死に至ることもある恐ろしい熱中症。
症状は日中の炎天下だけにおこるとは限りません。
室内で、さらには夜間におこるケースも多く、火を使うキッチンや、熱がこもりやすい布団の中はとくに注意する必要があります。
なかでも水分の補給は大切。
1 日22を目安に、何度にも分けてこまめに飲むようにしましょう。
一度に大量の水分をとると、体内のバランスを保とうと尿の放出が促され、かえって脱水症状の回復を遅らせますので、渇きを感じる前に少しずつ飲んでおきます。
ミネラルウォーターや水道の水はそのままでは吸収されにくいため、12に3gの塩を混ぜたものを用意したり、スポーツドリンクを飲むのがおすすめです。
体を上手に冷やすため、外出には風通しのいい服を着たり、熱帯夜には睡眠中もエアコンを適温でつけておくのが◎

熱中症予防のポイントは…

①水分の上手な補給
②塩分の適度な補給
③体を上手に冷やす

熱中症を予防する工夫を!

暑さから首筋を守る工夫を

脳への神経が通る首の後ろは特に要注意です。大きめの帽子や、冷やした保冷剤をバンダナでくるんで巻くのも効果的です。

扇風機を使ってクールダウン

体温を下げるには汗が蒸発しやすい扇風機の風を上手に活用しましょう。
霧吹きで水をかけるとより涼しくなります。

睡眠中の熱中症予防にエアコンを

昼間より1~2℃高めに設定したエアコンを寝る1時間前くらいから、風量は弱め、風向きは水平にしてかけておく。