元気新聞

夏は半袖・半ズボンなどで肌を露出することが多く、また、登山やレジャー、避暑などで野山に出かけたり、海外旅行に行くこともあるでしょう。
そんなときには、ダニや蚊による感染症対策を忘れずに。

マダニ

病気を引き起こすウイルスをもつマダニに咬まれることによって、次のような病気を発症することがあります。
※すべてのマダニがウイルスを持っているわけではありません。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛)などが現れ、重症の場合は死に至ることもあります。

日本紅斑熱
高熱、頭痛、倦怠感などの症状が出ます。紅色の発疹(斑はん丘きゅう疹しん)が手首や足首に出現し、体に向かって広がるのが特徴です。

野山でのレジャーや庭仕事などでは、こんなことに注意しましょう。

長袖・長ズボンを着用し、帽子や手袋などで肌の露出を避ける。必要に応じて虫よけ剤を使用しましょう。
ペット(特に庭飼いの犬)の体に寄生しているマダニに注意し、ペット用のマダニ駆除剤を使用しましょう。

マダニのいそうなところから戻ったら、服や体にマダニが付いていないかよく確認。入浴やシャワーで洗い流すのも有効です。着ていた服はすぐに洗濯しましょう。

もしマダニに咬まれたらどうする?

マダニに咬まれていることに気づいたら、最寄りの医療機関を受診し、除去してもらいましょう。
自分で取ろうとすると、寄生しているマダニの体の一部が残ってしまう場合があり、炎症や病気を引き起こすこともあります。
万一、症状が出たら受診し、医師に「いつ・どこで・どこを」マダニに咬まれたのか伝えましょう。

デング熱・チクングニア熱・ジカウイルス感染症
ウイルスをもったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。
一定の潜伏期間の後、発熱や関節痛などをともなって発症します。
日本にはヒトスジシマカが生息しているため、海外で感染してウイルスが持ち込まれると、広がる危険性があり注意が必要です。

海外旅行に行くときは?

渡航前に旅行先で流行している感染症について、厚生労働省検疫所のホームページなどで確認しましょう。
流行地から戻ったら、感染の拡大を防ぐため、症状の有無にかかわらず2週間程度は蚊に刺されないように注意しましょう。

やぶなど蚊の発生しやすい場所に行くときは、こんなことに注意しましょう!

長袖・長ズボンを着用し、肌を露出しないようにします。サンダルではなく、足を覆う靴を履きましょう。必要に応じて虫よけ剤を使用しましょう。