元気新聞

健康づくりの基本は、バランスのとれた食事と適度な運動など、健康的な生活習慣をもつこと。そして、健康に関する正しい知識を身につけることです。そこでこのコーナーでは、知っておきたい健康の知識をクイズにしてまとめてみました。楽しくクイズを解きながら正しい知識を身につけて、毎日の健康づくりにお役立てください。

①忙しくてお昼ご飯を食べられなかったので、昼の分のお薬は飲まなくてよい?

答え △

解説
お薬を食後に飲むように指示される主な理由は飲み忘れを防ぐためです。ですから、血糖値を下げる薬でなければ、食事を摂らなくてもお薬を飲んだ方が良い場合がほとんどです。
ただし、お薬によっては、より効果的に使うためや、副作用を防ぐために食前・食直前・食直後・食間など細かく指示がされることもあります。特に血糖値を下げるための薬は薬をもらうときによく薬剤師にかくにんするようにしましょう。
ちなみに、食間とは「食事と食事の間」という意味で、「食後2時間」とか「空腹時」と表現されることもあります。
食間に服用する薬は、直後、胃粘膜に作用して効果を出したい薬や、食事の影響を受けやすい薬があります。

②薬なしで錠剤の薬を飲んでも大丈夫?

答え ×


解説
水分が少ないと、お薬がうまく溶けずに効きが悪くなったり、胃や食道の粘膜に貼りついて潰瘍の原因になったりします。
お薬は必ずコップ1杯程の水かぬるま湯で飲みましょう。
また、近年は水なしでも服用できる内服薬も多くなりました。

③お薬を飲まないので、ジュースに混ぜて飲ませてますが大丈夫?

答え △


解説
小児用の紛薬も種類によって、酸味のある飲み物に混ぜると苦みが増してしまうものや、牛乳と混ぜると効き目が弱くなるものなど、いろいろあります。
お薬をもらうときに、飲み物と混ぜていいかどうか、薬剤師に確認するようにしてください。

④貧血のお薬(鉄剤)をコーヒーと一緒に飲んでもいいですか?

答え 〇


解説
以前は「緑茶やコーヒーのタンニンは鉄剤の吸収を悪くするから一緒にとってはいけない」と言われていましたが、最近の研究では、飲み物に含まれるタンニンがあっても鉄剤からであれば有効量の鉄が吸収されることがわかっていますので、あまり神経質になる必要はありません。

⑤錠剤が大きくて飲みにくい時は、噛んで飲んでもよいですか?また、カプセルが苦手なのですが、開けて中身だけ飲んでもいいですか?

答え ×


解説
錠剤には、お薬の苦みをカバーしたり、溶けて効きだす時間を計算してコーティング加工してあるものがあります。こういうお薬をかみ砕いてしまうと、少しずつ溶け出すはずのお薬の成分が、いっぺんに溶けてしまって副作用を起こしてしまうことがあります。
また、カプセルも同様に特殊な加工が施してあることがあります。
開けてよい薬もありますが、極端に苦かったり、カプセルを外すときに中身が飛び散ったりするので、基本的にはお勧めできません。

⑥粉薬を1か月分もらったので、湿気ないように冷蔵庫にしまっておいたほうがよい?

答え ×


解説
冷蔵庫から薬を出し入れするときに、温度差で汗をかいてしまうため、かえってそれが湿気の元になってしまいます。
特別な指示がない限り、お薬は冷蔵庫に入れる必要はありません。

⑦先月、使った目薬…。目薬の容器に書いてある有効期限がまだあるから使っても大丈夫?

答え ×


解説
目薬に限らず、容器や外袋に書いておる有効期限は、封を切らない状態でどのくらいもつかの目安です。
目薬は一度封を切って点眼すると、どうしてもばい菌に汚染されやすくなります。また、光によって成分が変化してしまうこともありますので、開封後に使い切ってしまうようにしましょう。

⑧痛み止めの成分が入った貼り薬。家族に分けてあげてもいいですか?

答え ×


解説
痛み止めの湿布でも医師から出してもらったお薬は、その人の症状にあわせたオーダーメイドのお薬ですから、人によっては合わないことがあります。
貼り薬だけでなく、飲み薬などでも、決して人に分けてあげることはしないでください。