元気新聞

古今東西、健康に関するむかしからのことわざや常識はたくさんありますが、医療進歩でくつがえされることも多いもの。
そんな健康常識をいまの時代に合わせて、リセットしてみませんか?

【昔】うなぎと梅干しの食べ合わせは悪い 【今】科学的に根拠なし

うなぎはビタミンA、B1などを豊富に含む滋養強壮効果の高い食材です。
梅干しに含まれるクエン酸は胃酸の分泌をうながし、脂肪の消化を助けます。
したがって、食べ合わせが悪いという根拠はまったくありません。
栄養学的には、むしろ好ましい食べ合わせです。

【昔】肥満は遺伝する 【今】一番の原因は生活習慣にあり

肥満遺伝子は50以上発見されており、日本人の3分の1が有しているといわれます。
しかし、肥満体質を受け継いだすべての人が太っているわけではありません。
遺伝子よりも食生活や運動習慣などを含めた外部要因が大きな原因。
まずは、食事の好みや生活習慣を見直しましょう。

【昔】食べないと元気になれない 【今】食欲のないときは無理に食べない

消化・吸収にはエネルギーが必要ですが、かぜをひいたときなどは食欲が落ち、食べなくても苦痛を感じません。
これは体が余計なエネルギーを使わないように、脳が指令を出しているため。
体調が回復すれば食欲は自然に戻ります。
ただし、食欲不振が続く場合は、医師に相談しましょう。

【昔】かぜのときは入浴しない 【今】ぬるめのお湯で手早くならOK

むかしは銭湯を利用していたため、自宅との移動の際に湯冷めしないよう、かぜのときは入浴を避けたほうがよいとされていました。
内風呂が発達したいまは問題ありません。
ただし、かぜのときは体力を消耗しないよう、熱い湯は避け、比較的ゆるめのお湯で
手早く済ませるほうがよいでしょう。

【昔】甘いものを食べると虫歯になる 【今】よくないのはダラダラ食い

食事をすると、むし歯と関連のあるミュータンス菌が歯間などに残った食べカスを分解して酸を出すため、食後30分などは歯のエナメル質が溶けやすい状態となります。
問題は、甘いものというよりもダラダラ食いや食事の回数。
いつまでも口の中に食べ物があるとむし歯になりやすくなります。