元気新聞

目の働きには大量の血液が必要!

春は芽吹きとともに、心身の機能が活発になる季節。内臓の中でも、栄養素の合成や血液の解毒・浄化を担っている肝臓は、特にフル活動で疲れ気味です。

この肝臓の状態がとりわけ現れやすいのが「目」。
目は顔の中でも特に多くの血液を必要とする器官で、毛細血管がびっしりと張り巡らされています。ですから、肝臓の働きがにぶると、目に健康な血液が十分にゆきわたらなくなり、目が疲れる、ぼやける、かすむ、視力低下、ドライアイといった症状が現れてきます。さらに白目が血走り、目のまわりにクマやシワが出やすくなります。
目は「心の窓」といわれますが、実は「肝臓の窓」でもあります。下のイラストのような症状が現れたら、目とともに肝臓もいたわることが、文字通り肝腎です。目以外のところに出る症状も、あわせて知っておきましょう。

腹八分目と血液促進で肝臓の負担を軽減

肝臓の負担を減らすためには、まず食べ過ぎ・飲み過ぎをやめること。特に肉類のとり過ぎは血液の汚れを招きやすく、肝臓は解毒に追われてしまうので控えめに。
逆にきちんととりたいのは、アサリやイカ・タコなど。豊富に含まれるタウリンが、肝臓の働きを助けます。
また、ホウレンソウやニンジン、ブルーベリーなど、目の働きに大切なβカロチンやアントシアニンが多く含まれる食材もしっかりとりましょう。

食事以外では、肝臓の血流をよくするため、腹巻きをして右上腹部を温めることも有効な方法。目が疲れたときも、閉じたまままぶたの上から熱い蒸しタオルなどで数分温めると血流がよくなって楽になりますのでぜひ試してみてください。

★その他の症状
右上腹部の違和感…肝臓が何なく重く感じる
手のひらが赤い…特に親指や小指のつけ根の膨らんだ部分が赤くなる