免疫力とは、ウイルスや細菌などの病原体をやっつけて体を守る抵抗力のこと。免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすく治りにくくなったり、疲れやすい、お腹を壊しやすい…といった状態になります。
がんなどの病気にかかるリスクも高まります。
食事は免疫力を左右する大きな要素。病原体をやっつける免疫細胞も、毎日、必要な栄養をとらなければ活動できないからです。
免疫細胞を元気にして免疫力を上げる食べ方の基本は、栄養バランスの良い食事をとること。特にたんぱく質とビタミンA・C・Eをしっかりとる、腸内環境を整える食物繊維は発酵食品をとる、体を温めるものをとることがポイントになります。ストレスも免疫力を低下させるため、こまめにストレスを解消し十分な睡眠をとることも大切です。
免疫力を上げる食べ方の3大ポイント
たんぱく質とビタミンA・C・Eをとる
●たんぱく質は免疫細胞の成分で、不足すると免疫細胞が栄養不足になって活動が鈍る。ビタミンA・C・Eには免疫細胞を活性化し、感染症から体を守る作用がある。
いずれも毎日とることを心がける。
腸内環境を整える食物繊維と発酵食品をとる
●免疫細胞の半数以上が腸にいるため、腸がきれいで腸内環境が整っていると、免疫細胞がしっかりと働いて免疫力があがる。食物繊維と発酵食品は腸内環境を整える代表的な食品で、毎日とることを心がける。
体を温めるものをとる
●体温が上がると免疫力も上がるため、体を温める作用のある生姜などの食品や、スープ、鍋などの温かい料理を積極的にとるようにする。
たんぱく質の多いもの
●肉類・魚介類・卵・大豆・大豆製品・納豆や豆腐・乳製品(牛乳やチーズ)
発酵食品
●味噌、納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズ、塩麹など
体を温める食品
●生姜、ねぎ、とうがらしなど
ビタミンA・C・Eが多いもの
●ほうれん草、にんじん、トマト、ピーマン、ブロッコリー、かぼちゃ、パプリカなどの緑黄色野菜
食物繊維の多いもの
●水溶性食物繊維が多い
海藻、こんにゃく、果物など
●不溶性食物繊維が多い
豆類、根菜、イモ類、きのこ類など