げんき師範の健康道場「食中毒」

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ムシムシと暑い夏は食中毒を引き起こす細菌やウイルスを増殖させやすい環境をつくります。
細菌やウイルスが付着した食べ物を食べてしまうと食中毒を引き起こし、激しい嘔吐や下痢などの症状から脱水症状になってしまうことも。
食べ物の管理だけではなく、食器なども清潔に保ち、食中毒を予防しましょう。

食中毒とは?

細菌が原因の食中毒の多くは6月から8月に発生します。代表的なものはO-157やO-011、サルモネラ菌、腸炎ビブリオなどの細菌です。食べ物の中で増殖し感染したものを食べると3時間から1週間程度の潜伏期間を経て、発熱や嘔吐、腹痛う、下痢などを引き起こします。一般家庭で食中毒を引き起こしたという事例が多いサルモネラ菌や腸炎ビブリオは。それぞれ卵や肉、魚介類などが感染源といわれています。

夏が過ぎても油断は禁物!

ウイルスが原因の食中毒の多くは10月から4月に発生するといわれています。二枚貝からの感染が多く、感染した牡蠣やハマグリなどを十分に加熱処理せずに食べると人間の腸内で増殖し、激しい嘔吐や下痢などから周囲の人にもうつる可能性が高く、注意が必要です。
代表的なものはノロウイルス、ロタウイルスです。
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予防のポイント 菌を付けない増やさないが鍵!
□手をもまめに洗う
□食べ物を常温で放置しない
□加熱は十分に行う(75℃で1分以上)
□調理器具や食器、タオル類は清潔に
□消費期限を守る
□臭いや見た目などに違和感があれば廃棄

食中毒になってしまったら・・・

●水分補給をし、吐きやすい体勢をとりましょう!

脱水予防のためにスポーツドリンクや塩をひとつまみ入れた重湯、冷ましたお茶などで水分補給をしっかりしましょう。
また、横向きに寝転ぶなど吐きやすい体制になりましょう。仰向けで寝ると、吐いた物が気管支に詰まり呼吸困難や肺炎を起こす可能性があります。

●下痢止めや解熱剤はNG!

下痢止めや解熱剤を飲むのはNGです。細菌や毒素を腸内にとどめてしまうことになり、症状を悪化させたり、治療期間を長引かせてしまうことがあります。
自己判断で薬を飲んでしまわず、できるだけ早く医療機関で処置を受けることが大切です。
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