朝方のまぶたのむくみは腎臓の疲れのサイン

冬にたまった老廃物の排せつで、春先の腎臓は疲れ気味

春は体の新陳代謝が活発になる季節です。冬のあいだは活動量が落ちて汗もかきにくいため、体に老廃物をため込みがち。暖かくなると服を脱ぐように、体内の老廃物を体外に排出しようとします。その中心を担っているのが腎臓です。
腎臓は血液をろ過し、老廃物などを尿とともに排せつしていますが、老廃物が多くなりがちなこの時期は負担も大きくなり、腎臓が疲れやすくなります。
その影響が現れやすいのが「まぶた」です。起床時にまぶたがむくんでいたり、寝不足や過労でもないのに目の下にクマができていたりするときには、腎臓の疲労が疑われます。

根菜類をしっかりとりよく歩いて下半身の血流アップを

腎臓の働きを助けるために、食事で積極的にとり入れたいのが根菜類。特におすすめしたいのが、ごぼうとやまいもです。ごぼうに含まれるイヌリンという成分には腎臓の働きを助け、老廃物の排せつを促す働きがあります。また、やまいもの粘り成分には、腎機能を高める作用があります。
一方、たんぱく質の多い食品は体内で利用されるときに尿酸や尿素などの老廃物が生じます。ですから肉などをとり過ぎると老廃物が増え過ぎ、腎臓の負担が大きくなり、疲れやすくなるので控え目に。また、体操やウオーキングなどの軽目の運動で血流をよくすることも有効です。
ただし、まぶたや顔全体、手足のむくみが続くときや、疲労感が抜けないときは、すでに腎臓の病気にかかっている可能性があります。速やかに診察を受けてください。
朝方のまぶたのむくみは腎臓の疲れのサイン