元気新聞

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有酸素運動として人気のウォーキング。
体だけでなく、心の健康にも役立つことをご存知ですか?

うつ病などの心の病の増加は、セロトニン不足が原因

201408_img01厚生労働省の調査によると、平成20年にはうつ病をはじめとする気分障害の患者が104万人を超え、9年間で2.4倍に増加しました。心の病が増加する背景として、生活習慣の乱れが、脳内の「セロトニン」不足を引き起こしていることが挙げられます。

セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、快楽をつかさどる「ドーパミン」と、ストレスに反応する「ノルアドレナリン」の2つを適度にコントロールし、精神を安定させる役割があります。

このセロトニンが不足してくると、ストレスをコントロールできずにキレやすくなったり、うつ病やパニック障害、摂食障害などにつながります。

セロトニンが減るおもな原因は、ストレスや疲労、生活習慣の乱れです。不規則な生活や運動不足、パソコン・ゲーム漬けの生活などがセロトニンの分泌を弱らせます。増加の一途をたどる心の病も、現代社会がもたらした生活習慣病といえるかもしれません。

セロトニン不足度CHECK!

あてはまるものにチェックをつけ、点数を合計しましょう。

□朝、寝起きが悪い
□寝つきが悪く、よく眠れない
□低体温、低血圧ぎみだ
□キレやすく、いつもイライラする
□表情がトロンとしている
□あまり運動しない
□パソコンを長時間使う
□ほとんど太陽の光を浴びない

6~8点

重度のセロトニン不足です。

3~5点

セロトニンがやや不足しています。

0~2点

とくに問題ないでしょう。

集中して歩くとセロトニンの分泌が活性化

セロトニンの分泌を増やすには、乱れた生活習慣を改善するとともに、太陽の光を浴び、「リズム運動」を意識的に行うことが大切です。
もっとも手軽でおすすめなのが、セロトニン・ウォーキングです。

Point① 余計なことを考えず、歩くことに意識を集中する

考えごとやおしゃべりをしながら散浸に歩くと、効果が低くなります。
自分の歩調や呼吸、腹筋などを意識して歩きましょう。

Point② 胸を張って元気よくリズミカルに早歩きする

頭の中で「イチ・ニ・イチ・ニ」と唱えたり、和太鼓などの歌詞がなくリズムのよい曲を聴きながら歩くのもおすすめです。
普通の曲ではメロディーに気をとられて、効果が低くなるためご注意を。

Point③ 時間は5~30分で疲れない程度に歩く

疲労はセロトニンの分泌を抑制すため、無理は禁物です。

Point④ 太陽の光を浴びる

セロトニンは朝、目から入る太陽の光の刺激で分泌されるため、朝に日光浴をかねて歩くと効果的です。

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