2014_06

早期発見・早期改善が有効なのは、生活習慣病だけではありません。自分なりにストレスがたまりやすいシーンを把握しておくことが、現在のストレス社会を生きるためには大切です。

元気新聞
2014_05
Aさんは、バリバリ仕事をこなす職場のエース。数カ月前から大きな仕事を任され、以前にもまして日々の業務に鋭意取り組んでいます。
しかし、最近、些細なミスが続き、仕事の効率が悪くなっているように感じています…。
2014_06
Aさんは、ミスの原因は自分の確認不足と考えました。これまで以上にチェックに時間をかけ、ミスの発生を防ごうとしたわけです。
しかし、Aさんの思惑は外れ、余計に時間がかかるばかりで肝心のミスも減りません。この結果、イライラが募り、めまいや頭痛・腹痛を感じることが多くなってきました…。
2014_03
2014_02
2014_05
Bさんは、オンとオフの切り替えを重視するタイプ。Bさんも、Aさんと同様、数カ月前から大きな仕事をまかされ、日々忙しく働いています。
しかし、最近になって些細なミスが続き、仕事の効率が悪くなっているように感じています…。
2014_06
Bさんは、ミスの原因は自分の疲れのせいと考えました。そこで、忙しい中でも時間をやりくりして休養する日をつくり、同時に周りにもアドバイスやサポートをもらうようにして、仕事の効率化を図りました。この結果、ミスも減り、仕事のペースを以前の水準に復調し、体調も崩すことなく仕事を乗り切ることができました。
2014_04

ストレスサインってなに?

職場などでは、仕事量の増加や余裕のないスケジュール、不条理な指示などによってストレスがかかることがあります。
ストレス状態が続くと、協調性の低下などの「行動の変化」、めまいや腹痛などの「心身の不調」、最終的には「うつ」となって現れてくることがあります。
自分でも無視できないほどの「心身の不調」が現れてからでは、自力での復調は期待できません。なるべく早く自分のストレスサインに気づき、積極的に休養をとったり、周りに助けを求めることがメンタルヘルスの早期改善につながります。
上の例では、些細なミスをストレスサインとして挙げました。
具体的には、メールの送信ミスや誤字・脱字などのうっかりミスの増加、仕事のペースが遅くなったなどの実感が、ストレスがかかった結果現れてくる「行動の変化」としてのストレスサインといえます。
ストレスそのものは直接目に見えませんが、自分自身に現れるストレスサインを通じて間接的に早く気づくことができます。
よいときの自分の仕事のパフォーマンスを指標に、それと現在を比較して自分のストレス度を把握してみてください。