元気新聞



寒~い冬。ポカポカのお風呂がほっとしますね。
ふだん、なにげなく浸かっているお風呂ですが、ちょっとした工夫で効果が倍増するのをご存知ですか。そのカギは、
HSPというたんぱく質。
これを増やすコツをご紹介します。


ご存知ですか?私たちの体を守るHSP

私たちの体は、精神的・物理的なストレスが加わると、
全身の細胞内で「
HSP:Heat Shock Protein」(ヒートショックプロテイン)が作られます。
この
HSPが増えると

【1】NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し免疫力がアップする。
【2】異常になったたんぱく質を修復するので細胞そのものが正常化・強化される。
【3】疲労物質の生産を抑制するため運動能力が高まる。

といった効果があります。
しかし、老化に伴って
HSPの生産は低下するので、「熱」ストレス(入浴など)やスポーツでHSPを増加させ、
老化を予防することが大切です。(
HSPを高めると長寿になるとの報告もあります)。
適度にストレスをかけておいて、日頃からHSPを高レベルに保っておきましょう。
もっとも手軽な方法は入浴です。ひと手間かけた入浴で、細胞を元気にしましょう。



HSPを増やす入浴法


注意!くれぐれも無理をしないこと!
●湯温、入浴時間は少しずつ増やしましょう。●熱くなったら立ち上がったり、浴そうから出てもかまいません。●血圧が高い人や高齢者は、半身浴で行いましょう。肩が冷えないようタオルなどをかけて。心配なときは医師に相談を


HSPを増やす入浴のコツ

【週2回、2~3日あける】
入浴後、およそ2日後をピークに体内のHSPが増え、数日で戻ります。
週2回、2~3日あけて入浴すると、切れ目なくHSPを高いレベルに保てます。
それ以外の日は、自分好みの入浴法でかまいません。

【体の芯まで温める】
HSPを増やすためには、体の芯まで温めるため「体温を1~2℃上げる(めやすは38℃くらい)」のが最大のポイント。
入浴中にはときどき体温を計測し(防水のデジタル体温計で舌下温を測定)、どのくらいの熱さで体温38℃になるかをつかんでおくと良いでしょう。