元気新聞

血管も水道管と同じ長く使えば汚れて流れにくくなる

健康管理の基本として、ぜひ習慣にしてほしいのが「血圧測定」です。

血液がサラサラで血管が柔らかい人ほど健康で、血液がドロドロで血管が硬くなっている人ほど脳卒中や心筋梗塞などの病気になる可能性が高いことは、よくご存じの通りです。

特に冬場は、入浴の際などに急激に血圧が上昇し、心筋梗塞などの発作を起こしやすいシーズンですので注意しましょう。

血圧は、簡単に言えば、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)と血管の硬さ(血管抵抗)で決まります。

年齢が若い人は血管内部もきれいな状態で、よけいな付着物もありません。

ところが、歳をとるとともに有害重金属や老廃物が血管の壁にこびりつきます。

たとえば、カルシウム。

カルシウムは体に良いものというイメージがありますが、加齢とともに本来、骨にあるべきカルシウムが血液中に溶け出し、石炭の固まりとなって血管の壁に付着することがあります。

こうした病気の兆候を早期に発見するためにも、高血圧を予防するためにも、血圧測定が重要な役割を果たします。

血圧は、朝と夜のどちらが高い?ストレスの多い人は夜の方が高い

血圧はいつ測るか、どこで測るかで変化します。朝と晩では違いますし、医療機関で測ると緊張して高めになる人もいます。

血圧測定で大事なのは、定期的に同じ環境で測り、その数値の変化を見ること。

ですから、自宅での測定が一番いいのです。

出来れば、朝トイレに行くなど少しリラックスしてからと、夜寝る前の2回測定することをお勧めします。

朝晩、血圧を測ると、夜よりも朝の方が血圧が高いことに気づくはずです。

朝はこれから活発に行動を始めるために交感神経が優位になりますから血圧が上がり、逆に、夜は睡眠によって体を休めるためには副交感神経が優位になり、血圧が下がるからです。

ところが、中には夜の方が血圧が高いという人がいます。

理由はいろいろ考えられますが、仕事などの影響で夜にストレスホルモンが増えてしまうためではないかと考えられます。

血圧は、そのときどきの体調や精神状態を反映しますから、それを測ることで自分の健康状態を数値でハッキリと知ることができます。

普段よりも血圧が高いときには、仕事やストレス過多に陥っていないか、日々を振り返り、生活を見直すきっかけにしてください。