元気新聞

暑い夏がやってきました。
今年は、東日本大震災による原子力発電所の影響で、夏の電力不足が心配されています。
節電で冷房使用を控える必要があり、暑さに対する健康管理が大切になっています。
高温で多湿な環境は人間には不快な季節ですが、カビやダニにとっては繁殖に最適な季節です。カビやダニはアレルギーや喘息の原因になります。カーペットや浴室などは、こまめに掃除をしてカビやダニの繁殖を防ぎましょう。

地球の温暖化や都市のヒートアイランド現象で夏の暑さは年々厳しくなっています。最高気温が35℃を超えるのは当たり前のようになり、熱中症の発生は増加の一途をたどっています。気象台が観測している気温は、芝生の上の風通しがいい日陰の気温で、実際に私たちが生活している環境の気温はもっと高いのが普通です。たとえば、気象庁が発表する最高気温が35℃だとすれば、アスファルトの上は40℃以上にもなってしまいます。油断せず、熱中症に十分に注意しましょう。

かつては、8月の末になると厚さも和らぎ、残暑といってもせいぜい30℃くらいでした。しかし、最近は9月の上旬まで35℃前後の厳しい残暑が続くようになっています。夏の疲れを癒すことができないまま秋を迎えることになり、体調を崩す人が増えています。健康管理に十分な注意をはらい、夏を元気に過ぎしましょう。

熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、また、体温の調節機能が乱れることなどが原因になって、筋肉のひきつけや失神などをおこし、体温が著しく上昇する病気です。温暖化で猛暑が続く現代は、熱中症による死亡者が増加しています。特に、最高気温が36℃を超えたら、十分に注意しましょう。

危険信号は
●体温が高い
●頭痛
●めまい・吐き気
●皮膚が赤い・汗をかかない
●意識の障害
→重症であればすぐ救急車を。軽症でも医療機関の受信を。

応急手当は
●安静にして休ませる
●水分を補給する
●わきの下、首の横など血管が集中する部分を冷やす

予防方法は
●炎天下などの暑さを避ける
●吸水性のよい下着の着用
●こまめに水分補給