元気新聞


秋から冬にかけての乾燥した季節は、毎年、カゼやインフルエンザが流行する時期です。特に今年は、豚に由来する新型インフルエンザが発生していることから、秋以降には通常のインフルエンザと新型インフルエンザが重なって流行するものと考えられています。今回の新型インフルエンザは感染力は強いですが、多くは軽症のまま回復しています。ただし、海外事例では基礎疾患をもつ方を中心に重症化したケースが見られます。予防と治療に関しては、下記のポイントを参考に適切な対応が大切です。


●人込みへの外出を避ける
●人込みではマスク着用
●頻繁な手洗い
●咳エチケット
●時差通勤・時差通学

※こんな人は特に注意を!
●ぜん息や肝機能障害の方
●ステロイドを定期内服している方
●がん患者さん、妊婦さんなど


●潜伏期間は1~7日間
●症状は急な発熱(38度~40度)
●悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、下痢
●有症状期間は3~7日間程度

※若い人に多くの感染が確認されています。
※風邪は、のどの痛みや鼻水で始まり、その後に徐々に熱が上がるという違いがあります。


●無理して出社・登校をせずに休む
●発熱相談センター(地域の保健所などに設置)に電話
●かかりつけ医がいればそちらに電話で相談
●受診時は必ずマスク着用
●必要に応じて治療薬をもらい自宅療養
●重症者およびハイリスクの方が入院

※呼吸がくるしい、意識が朦朧としているなど症状が重い場合、なるべく早く入院設備のある医療機関を受診しましょう。必要なら救急車(119番)を呼びますが、必ずインフルエンザの症状があることを伝えます。


●外出は避ける
●栄養をとり、安静にして十分な睡眠を
●家族への感染を防ぐため個室で療養を
●お茶やスープなどの水分補給をこまめに
●部屋の湿度を高め(50~60%)に
●定期的に部屋の換気をする
●処方薬は決められたとおり最後まで飲む
●患者さんと接した家族はすぐに手洗いを


外出に当たっては、人ごみをなるべくさけてください。さけられないときは、
マスクの着用が勧められます。
帰宅時はもちろん、頻繁に手洗い、うがいを心がけ、咳やくしゃみの出るときは、
「咳エチケット」を守りましょう。

「咳エチケット」とは

マスクをせずに、咳やくしゃみをすると、見えない唾液が空中に飛んでしまいます。
咳やくしゃみをする時は、ティッシィなどで口と鼻をおおい、顔を他の人に向けずに、できれば1m以上離れましょう。
鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐゴミ箱に捨ててください。咳やくしゃみが続く場合は、マスクを着用してください。

※厚生労働省「新型インフルエンザ対策」資料より


いつもいろいろな物に触れている手は、想像以上に多くのウイルスや細菌類によって汚れています。それらを体内に入り込ませないようにするためには、一にも二にもまず手洗いを!

1.石けんを二度使ってよく泡立てる
まず一度目、かるく石けんを使って手の汚れや油分を洗い流し、泡の立ちやすい状態をつくります。その後、再び石けんを手に取り、たっぷりと泡を立てて洗いましょう。
両手をこすり合わせるだけでなく、すみずみまでもむようにして、少なくても20秒以上かけてしっかりと。固形石けんを使った場合は、きちんと洗って泡を落としてから石けん箱に戻しましょう

2.指の間、爪、手首までまんべんなく
手のひらだけでなく、手の甲、手首など、外気に直接触れていた部分は、全て洗い残しのないようしっかり洗うのがポイント。爪や指の間など、洗いにくい部分は専用ブラシを使ってもOK。マッサージ効果もあって一石二鳥です。また、意外と親指の洗い残しが多いので、忘れずに!

3.清潔なタオルでしっかり拭き取る
石けんの泡が手に残らないよう、すみずみまでしっかりすすぎを。すすぎには泡の落ちやすいぬるま湯を使うのがベター。洗いおわったら、清潔なタオルや温風などを使ってすばやく乾かしましょう。手に湿りけが残っていると、新たな雑菌がつきやすくなります。