元気新聞

明けましておめでとうございます。
さて、気温が下がり、空気が乾燥する冬は、インフルエンザやノロウィルスによる感染症への注意が必要です。
日常生活での予防対策を万全にして、健康に冬を過ごしましょう。

低温・低湿度の冬はウイルスにとって絶好の季節

感染症を引き起こす原因には、細菌やウイルスなどがありますが、冬に蔓延しやすいのはウイルスです。ウイルスは低温・低湿度を好むため、秋から冬にかけて増殖力を増します。
さらに、空気が乾燥していると、せきやくしゃみの飛沫が小さくなり、空気中に浮遊し、飛沫に含まれるウイルスが遠くまで飛びやすくなります。そのため、感染範囲が広がりやすく、感染するスピードも速くなります。

流行のピーク時期だけでなく、冬の間は常に予防対策を万全に

冬の感染症の中でも、特に注意したいのが、感染力の強いインフルエンザや、ノロウイルスによる感染性胃腸炎です。
インフルエンザは例年11月から3月に流行し、1月~2月頃がピークとなります。ただし、過去には3月頃にピークを迎えた年(07年)もあり、今の時期から暖かくなるまで油断は禁物です。
また、感染性胃腸炎は、11月からはやり始めます。例年の傾向を見ると、12月頃に大きなピークがありますが、その後も完全に鎮静化することはなく、こちらも油断できません。
今の時期からうがいや手洗いなどの予防対策を徹底することが大切です。

ウイルスから身を守ろう!

<手洗いとうがいを忘れずに>

手洗いは15~20秒ほどかけてていねいに。うがいは、うがい薬(または水)で口の中をすすいでから行うとより効果的です。

<外出時にはマスクを着用する>

「うつらない」「うつさない」ために、外出するときは不織布製のマスクを着用しましょう。

<休養と栄養を十分にとる>

過労や睡眠不足にならないよう気をつけて、バランスのとれた食事、規則正しい生活を心がけましょう。

<室内を適度な温度・湿度に保つ>

加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保ち、1時間に数回は窓を開けて換気を行います。

<ノロウイルスは熱に弱い>

ノロウイルスに有効なのは過熱による殺菌で、一般的に85℃以上の温度で1分間以上過熱するのが良いとされています。また、アルコール消毒は効かないとされているので、調理器具にも過熱による殺菌が必要です。