元気新聞

暖かい春に向けて、体が調子を整え始める季節になりました。気候の変化やアレルギーなどで体調を崩しやすいこの時期、体の免疫力を高めてくれる旬の食べ物を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?

春野菜の「苦み」と「香り」で免疫力アップ!

春になると体がだるく感じられたリ、たくさん寝ても眠かったり、肌荒れやアレルギーの症状が出やすかったりする方はいませんか?
このような症状は、冬の間に体にたまった老廃物をからだの外に出そうとしているためであり、また、環境の変化にうまく対応できていないサインでもあります。

昔から「春のさらには苦みを盛れ」といわれ、苦いものを食べると体によいとされています。
春野菜は、寒さが厳しい時季に、栄養を蓄え続けて、害虫から身を守るために苦み成分(植物性アルカロイドやポリフェノール)をじっくりためこんでいます。
冬眠から目覚めたクマはすぐに「ふきのとう」を食べて身体を目覚めさせるという話もあります。事実、苦みの元となる植物性アルカロイドには、腎臓の働きをよくして新陳代謝を促し、老廃物を体外に排出させる作用があるので、決して根も葉もない話ではありません。

このように春野菜の”苦み”や”香り”は、冬にカラダを目覚めさせてくれます。また、新陳代謝を促して活性酸素(体のサビ)
をとりのぞき、シミやシワ、動脈硬化やがんを予防して老化を遅らせる働きがあります。
さらに、ビタミンA(カロテン)、ビタミンB群、ビタミンCを含むものが多く、紫外線対策や、風邪予防となるほか、アレルギー、花粉症、目の炎症に関わる粘膜を強くして症状を抑えてくれます。


菜の花(ビタミンC、Ca、鉄分、葉酸)
ビタミンC含有量は野菜の中でもダントツでほうれん草の3倍以上、βカロテンはピーマンの5倍以上。

タケノコ(食物繊維、カリウム)
便秘を解消し、コレステロールの吸収を妨ぎ、体内へ排出。糖尿病の予防にも効果があります。

春キャベツ(ビタミンCやU)
胃腸の調子を整え、風邪予防にも効果的です。生の葉を1~2枚(100g)食べると、1日のビタミンCを必要量の半分を摂取できます。

アスパラガス(ビタミンB1、B2)
穂先にフラボノイドの一種、ルチンが豊富に含まれ疲労回復に役立ちます。

ふきのとう(カリウム、鉄、食物繊維)
苦味が新陳代謝を促進します。