元気新聞

入学式や人事異動などによって新しい環境が始まる春。
本来、清々しい気持ちになるものですが、急激なストレスを感じる人もいます。
五月病とも呼ばれる心の病は、心だけではなく、体にもさまざまな影響を及ぼします。

あなたの心は健康ですか?

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環境の変化でストレスがたまると、疲れやすくなったり、イライラしたりします。
さらにひどくなると、会社や学校に行けなくなる場合もあります。
このような症状は春に起こりやすく、5月病と呼ばれています。

五月病はもともと大学入試を突破した学生が、五月の連休明けになって、無気力になることから名づけられたものですが、いまでは学生に限らず、社会人にも同様の症状がみられます。
よく耳にする五月病は、病気だと思っている人も多いようですが、医学用語ではありません。
心が引き起こす体の病気である心身症といえます。
心身症は、心だけでなく内臓などにも影響を与えます。
たとえば、円形脱毛症や緊張によって何度も便意をもよおす過敏性腸症候群、生活習慣病でもある高血圧や狭心症、糖尿病なども症状として現れます。

心に現れる五月病の症状

出社拒否症

朝、家を出ると急に不安に襲われて会社を休んでしまう。

テクノストレス

パソコン作業による眼精疲労や頭痛が重なり、出社拒否につながる。

帰宅拒否症

家族とのかかわりが重荷になり、家に帰りたくても帰れなくなる。

不安神経症

自分の健康状態を心配するあまり、ストレスを感じてしまう。

休日神経症

休日でも出勤して仕事をする。家にいるよりも会社にいるほうが安心できる。

神経症性不眠症

寝たくても寝られない。寝てもすぐに起きてしまう。寝た気がしない。
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体に症状がでる心身症に対して、心に症状が出る場合は一般的に神経症と呼ばれます。
神経症に陥ると、急にひとりになりたくなったり、やる気がなくなったりします。
体調が悪いから気分がすぐれないのだと思い込み、神経症のサインに気がつかない場合もあります。
調子のいいとき悪いときは、誰にでもあることなので判断が難しいですが、心当たりがないかどうか見てみましょう。