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熱中症対策といえば、やはり水分補給が第一。
正しい水分補給の仕方を知って、暑い夏を乗り切りましょう。

1日約1.2ℓの飲料水をこまめに摂取

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成人の体の約60%は水分でできています。
夏の暑さやスポーツで汗をかき、体重の約2%の水分が失われると、喉の渇きを感じると同時に体は脱水状態となります。放っておくと熱中症へと進行し、頭痛やめまい、嘔吐、意識障害を起こすこともあります。また、水分が不足すると、血液が濃くなり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクも高めます。
成人は1日に平均2.5ℓの水を、尿や汗、呼吸などで体外に排出しています。体内の水分バランスを保つためには、同量の水を補給しなければなりません。2.5ℓのうち約1.3ℓは食事と体内での代謝から得られるため、残り1.2ℓを飲料水で摂る必要があります。
特に、炎天下や蒸し暑い室内、スポーツをしているときなどは大量の汗をかくため、その分だけ多くの水分補給が不可欠です。熱中症を回避するためにも、正しい水分補給を心がけましょう。
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夏のめまいや立ちくらみの予防も水分補給が大事!

201404_img03長時間立ち続けたり、急に立ち上がったとき、めまいや立ちくらみがする状態を「脳貧血」といいます。脳への血液の流れが一時的に不十分になることで発症し、夏によくみられます。
そんなときには、コップ2杯の水を飲むと脳貧血を起こしにくいという米国での研究結果もあります。
日頃からこまめに水分を補給して、めまいやたちくらみを防ぎましょう。

ここがポイント!正しい水分補給のしかた

のどが乾く前に1回200ml程度の水をこまめに摂る
小さめのコップ1杯程度の水を、1日に朝・昼・晩の食事(計3回)+3~4回以上に分けて摂取。

起床後、就寝前、入浴前後は必ず水分を摂取する。
のどの渇きを感じなくても、就寝や入浴の前後は水を飲むように心がけましょう。

スポーツなどでたくさん汗をかいたときは、水分+塩分・糖分も補給する。
塩分と糖分を含むスポーツドリンクがおすすめ。

ジュースやコーヒー、アルコール類は水分補給にカウントできない
ジュースなどの甘い飲み物は、糖度が高く吸収が悪い。
また、コーヒーやアルコール類は、利尿作用があるため水分補給には向きません。