元気新聞

夏休みに、海や山へ出かける人も多いことでしょう。
しかし、思わぬアクシデントに見舞われることも。そんな時でもあわてず適切な対処ができるよう、ぜひ簡単な応急手当の方法を覚えておきましょう。


アウトドアでは、転んだりすべったりしてすり傷をつくりやすいもの。傷ができてしまったら、化膿しないように、傷口の砂や泥などの汚れを水などでていねいに洗い流します。血が出ている傷口は、清潔なガーゼや包帯などで3分間ほどしっかりと押さえて止血した後、消毒液で傷口を消毒し、ガーゼをあてがい保護します。


蚊やダニ、アブなどの害虫に刺されると、かゆみや腫れ、水ぶくれなどの症状が出てきます。かゆいからといってむやみにかいていると、傷ができて細菌感染し、化膿することもあるので注意。なるべく、かかずに冷水やペットボトルの水で冷やして、かゆみを抑えます。予防のためにも、野外ではあまり肌を露出しないようにしましょう。


野外では、虫やゴミが目や鼻、耳に入ってくることも。目に異物が入った場合は、こすらず水道水やペットボトルの水で洗い流しましょう。鼻に異物が入った場合は、思い切り鼻をかむか、ティッシュなどでこよりを作りくしゃみをすると出てくることもあります。耳に虫が入ってしまった場合は、懐中電灯を使って外に誘導しましょう。


やけどの鉄則は、大量の流水で冷やすこと。水道がない場合は、ペットボトルの水をタオルで濡らしたものか保冷枕などで代用して、痛む部分へあてがいます。20分以上、冷やし続けます。広範囲でのやけどの場合や30分以上水で冷やしても症状が変わらない場合は、すぐに医療機関へ。日焼けも、やけどの一種です。しっかり、冷やしましょう。


日射病は汗をたくさんかくことによって脱水症状を起こす病気。日光の下で少しでも具合が悪くなったら、涼しい場所に移動して足を少し高い位置に上げ、衣服をゆるめて体を楽にし、汗をふきます。水分と塩分を補うために、スポーツドリンクや水と一緒に食塩を。汗が出なくなって顔がほてり、意識が朦朧としている場合は、熱射病の疑いがあるので、すぐに医療機関へ。

□ 絆創膏
傷口に合うように、各種サイズを用意
□ ガーゼ
消毒済みの清潔なものを
□ 包帯
止血や傷口の保護に
□ 殺菌消毒薬
すり傷切り傷などの消毒に使用します
□ かゆみ止め
虫刺されに。アウトドアの必需品です
□ 保冷枕
患部が腫れているときや、日射病対策に
□ 毛抜き・爪切り
トゲなどが刺さったときに使用します
□ 保険証
旅先で受信する必要です