元気新聞


花粉症のシーズンが間近に迫っています。今年の飛散量は、例年に比べて少ない傾向とか。手放しで喜びたいところですが、対策はくれぐれもぬかりなく。
「花粉ブロック」と「早めの治療」が肝心です。

飛散量は例年より少ない傾向?

「今年のスギ、ヒノキ花粉の総飛散量及び北海道域のシラカバ花粉の総飛散量は例年に比べて少ない傾向となるところが多いでしょう・・・・・・」日本気象協会は昨年10月15日、今シーズンの花粉飛散予測をこう発表しました。
ちょっとホッとしますね。でも油断は禁物です。人によっては飛散が少なくても症状が悪化する場合もあり、また花粉を浴びてきた総量の少ない子供達にも、花粉症はどんどん広がっているのですから。
スギ花粉がピークを過ぎる4月ごろから5月にかけては、ヒノキ花粉の飛散本番。スギ花粉症を発症している人の7割は、ヒノキ花粉にもアレルギー反応を示しているといわれます。
この長く辛いシーズンを乗り切るには、花粉の徹底ブロックと、早めの治療が基本です。また、カゼなどで鼻の粘膜を弱めると、花粉症がひどくなりがち。バランスのとれた食事や適度な運動、ストレスをためない生活などで免疫力を高め、花粉に負けない毎日を過ごしましょう。


シーズン中の症状を軽くするためには、「初期療法」が効果的といわれています。
初期療法とは、花粉が飛び始める前から、医師に花粉症の薬を処方してもらい、花粉シーズン中のアレルギー症状を軽減する治療法です。また、薬の服用を花粉シーズン中を通して続けることが必要です。
初期治療に使われるお薬は第2世代抗ヒスタミン薬や科学伝達物資遊離抑制薬というお薬などです。
初期療法には次の1~4のようなメリットがあります。詳しくは、医師にご相談下さい。


シーズン中の症状が軽くなり、ガマンしたり、イライラしたりすることが少なくなります。

花粉が飛ぶ前から予防的に薬を服用することで、花粉が飛び始めても、症状が出始める時期が遅くなります。

医療機関が混雑する時期を避けて、花粉症シーズン前に医師に相談することで、余裕を持って患者さん自身の症状と日常生活に合った治療計画を作ることができます。

花粉飛散の最盛期を迎えても、症状を軽く抑えた状態で過ごせるので、飲み薬を服用する回数や、点鼻薬などの併用薬を使用する回数を減らすことができます。