元気新聞

秋風とともに元気な胃腸が戻ってくる時期となりました。
そんな季節にこそ、メタボリックシンドロームの対策が必要です。
メタボリックシンドロームは、内臓のまわりの脂肪の蓄積から始まるといわれています。
そこから、脂肪細胞によって作られる生理活性物質の分泌異常が起こり、高血糖、高血中脂質、高血圧をを招きやすくなり、3つの病態が軽度でも複合的に作用するため、将来的に心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの動脈硬化疾患を引き起こす危険性が高まるとされています。
また、自覚症状がないのが最大の特徴で、40代以上の男性の2人に1人は予備軍といわれています。
メタボリックシンドロームは、単なる中年太りではなく複合的なリスク症候群です。
下半身にはつかないのに、お腹まわりにだけ脂肪がついている内臓脂肪型の肥満の人は、特に注意が必要です。
内臓脂肪とは、「三段腹」と呼ばれるような皮下脂肪ではなく、腹部の内臓の周りに付いた脂肪のことで、皮下脂肪に比べ、つきやすく落ちやすいといわれています。

内臓脂肪解消に効果的なのが、有酸素運動と筋肉トレーニングを組み合わせた運動です。有酸素運動だけでも脂肪は燃焼しますが、筋肉を鍛えることで基礎代謝量が上がりカロリー消費量が増えて、脂肪が燃えやすい体になります。
手軽にできる有酸素運動の代表はウォーキングですが、これに筋トレの要素を加えたフィットネス・ウォーキングがお勧めです。
背筋を伸ばし、身長の半分ほどの歩幅で大またに歩く方法で、全身の筋肉を使うのでカロリー消費効率が上がり、時間のない人でも短時間で効果が得られます。
味覚の秋を健康的に楽しむためにも、適度な運動を生活習慣の中に取り入れましょう。